今年はるひまさんの年末明治座が帰ってきますね。
いよいよキャスト発表の日程も近付いて参りました。
そこで今回はるひま未経験の方にプレゼンする用のブログを綴りたいと思います。
るひま沼は楽しい、楽しいけれど一言では説明しにくい。
ヲタ友と話していて何度かそんな場面があり、一度はまとめておきたいと考えていました。
不慣れなため拙い紹介になるかもしれませんが、お付き合いいただけたら幸いです。
まず“るひま”とはなんぞやという話からですが、『る・ひまわり』という制作会社の略称であり愛称です。
検索すると“演劇・映画・イベントなどの企画、制作、運営、宣伝をする会社です。”と出てきます。
そんなるひまさんが手がけている数々の作品の中でも特におすすめしたいのが、通称“祭シリーズ”と呼ばれる舞台作品です。
2011年からほぼ毎年、年末か新春のタイミングで上演されており、ここ数年は明治座での公演がお決まりとなっています。
結論から言うと、るひまの祭シリーズに好きな役者が出るとめちゃめちゃ楽しいです。
人生の質が向上すると言っても過言ではありません。
その理由をいくつか述べていきたいと思います。
其の一『内容が面白い』
祭シリーズは便宜上“シリーズ”と呼称しているものの、連作や続き物というわけではないので初めての方もご安心ください。
毎年きちんと新しい演目が用意され、出演するキャストも様々です。
舞台は二部構成となっており、一部は歴史を題材にした時代劇作品、二部は歌と踊りのショータイムが上演されます。
時代劇作品と聞くと堅苦しいものを想像するかもしれませんが、元々は『戦国鍋TV』の派生舞台ということもあり全くそんなことはありません。
時代設定ではありえない横文字を当たり前のように喋り出したり、その年に流行したギャグが飛び交ったり、パロディ楽曲でミュージカルを始めたり、テニスラケットを振ったりと何でもありです。
ふざける場面ではふざけ倒し、客席が笑いに包まれます。
それでいてシリアスな場面では涙を誘い、最後には何かしら胸に残るようなテーマ性のある物語となっていて見応えは十分です。
また、二部のショータイムではキャストがそれぞれアイドルユニットやアーティストグループを結成し、どこかで聞いたことのあるようなパクリパロディ楽曲を歌い踊ります。
ここではペンライトや団扇での応援も許可されており、明治座がさながらコンサート会場と化します。
本格的な芝居や殺陣をする推しも、笑いの腕を試される推しも、キラキラ歌い踊る推しも、他の出演者と楽しそうにきゃっきゃする推しも、一度に堪能できる贅沢な舞台です。楽しくないはずがありません。
“祭”と銘打たれているだけのことはあり、見所が盛り沢山です。
(ショータイム楽曲例/出演:杉江大志、林剛史、兼崎健太郎、上口耕平、中村龍介)
其の二『推しが成長する』
祭シリーズには若手俳優だけでなくさまざまなフィールドで活躍する人物が30人弱集められます。
ベテラン俳優勢が作品の軸をどっしりと支え、小劇場で活躍する面白おじさんたちが場を盛り上げ、時に宝塚出身女優さんや、ミュージカル界で活躍する実力派、お笑い芸人さん等も出演し芝居の幅を広げます。
更に演出をされているのが愛ある厳しさで有名な板垣恭一さん。観客を笑わせるために役者は苦しまないといけないということを教えられ、甘い考えでは振り落とされてしまうような、若手が焦りを覚える稽古場に毎回なるようです。
周りには師となる人がたくさん居て、生半可な覚悟では舞台に立てないことを学べる上質な環境で、若手の役者たちは一皮も二皮も剥けて成長していきます。
現に、るひま作品に出演していた若手たちは次々と人気俳優となり引っ張りだこ状態の人も多いです。
若手を成長させる土壌が整っているのも推しに出演してほしい大きなポイントになると思います。
其の三『準備期間も楽しい』
年末の祭シリーズは東京で3~4日間、大阪で1日間という少ない公演期間であっという間に終幕してしまいます。
しかしながら楽しみは公演中だけではありません。
まず、一部が時代劇ということもあり、事前にその作品にまつわる名所を巡るバスツアーが開催されたりします。
その年の作品に出演する役者数名がガイド役となり、歴史のお勉強会も兼ねて参加者とお寺や城を巡ります。
作品の予習もできるし、好きな役者には会えるし、なんとも画期的な企画。
次に、二部のショータイムに向けて各ユニットのミュージックビデオが公開されます。
たった数日間の公演のためにわざわざユニット曲のPV撮影をしてくれるんです。しかも無駄にクオリティが高い。
意味がわかりませんよね? これがるひまが沼たる所以です。
面白いものを作ることに妥協がありません。めちゃめちゃエンターテインメントしてくれます。
ちなみにその年のユニット曲が全曲入ったCDがS席特典として無料配布されます。太っ腹が過ぎる。
(ミュージックビデオ例/出演:安西慎太郎、中村龍介、井深克彦、大山真志)
其の四『カウントダウン公演がある』
カウントダウン公演があるんです。大晦日に。年越しの瞬間を劇場で迎えることができます。
歴代るひま作品の劇中歌やユニットソングが披露されるコンサート形式が馴染んできましたが、一度だけカウントダウン後にがっつり4時間の演目を上演するというトチ狂った公演があり、客席も演者も眠すぎてわけがわからなくなるという事態に陥った年もありました。
しかしながら劇場で、好きな役者たちを目の前に、同じ趣味をもった人たちと年越しの瞬間を迎えられるというのは多幸感があります。
推しの仕事納め兼仕事始めの現場に居合わせられ、いち早く新年の抱負も聞けます。最高の空間です。
(カウントダウンライブのためだけに作られた楽曲/出演:安西慎太郎、赤澤燈、鳥越裕貴、山崎大輝)
其の五『アフターケアもばっちり』
楽しいお祭りが終わってしまうと喪失感で生きる気力を失いがちですよね。いわゆる“ロス”の状態に陥ります。
しかしながらるひまさんはそんなヲタクたちの心のケアを忘れません。
公演後の割と早い段階で劇中の名場面やショータイムの映像を配信してくれます。
ヲタクたちは「るひま仕事早い」と口々に賞賛しながらロス緩和にいそしみます。
そして春先には上映会も開催されます。
年末公演やカウントダウン公演の様子をスクリーン上映する機会を設けてくれるんです。
しかもただ本編を上映するだけではないのがるひまクオリティ。
当然のように出演していた役者陣数名がゲスト登壇します。
そしてなんと本編の数年後の話やスピンオフ作品を、書き下ろしの朗読劇で披露してくれたりします。
通常ヲタクの脳内で繰り広げられるに留まるであろうアフターエピソードを公式が教えてくれるという……そんなことってある!?
他にも出演者がその場でコメンタリーを喋りながら一緒に見る回もあったりと、上映会と言えど満足する試みがたくさん用意されています。
其の六『ブログが癒し』
るひまには“るーちゃん”というマスコットキャラがいます。
“るーちゃん”が書いている(という体の)ブログも存在します。
そのるーちゃんブログがまあ~~~サービスの行き届いていること行き届いていること。
ビジュアル撮影時から稽古中、公演期間中にかけて出演者たちの様子を写真付きで伝えてくれます。
貴重なオフショットや、稽古の合間の出演者たちの会話の様子、ほっこりエピソードなど、楽しそうな様子を教えてくれる貴重な情報源です。
全公演終了後にも、公演を振り返るような記事を掲載してくれたり、上映会で上演された朗読劇の内容なども公開されます。
ヲタクの気持ちに寄り添い、ヲタクの欲しがる情報を与えてくれる、るーちゃんブログはなくてはならない存在の一つです。
ちなみに公演期間中にはるーちゃんの着ぐるみが劇場内を歩いているので写真も撮れます。とってもかわいい。
其の七『DVDが凄まじい』
るひまの舞台はDVD化されることが多いです。祭シリーズやカウントダウンイベントもほぼDVD化されています。
るひまという会社はとにかくヲタクの要望を聞き、可能な限り実現してくれるという、ヲタクの期待に応えすぎる節のある制作会社です。
DVDの映像特典としてバックステージ映像は豊富に入れてくれるし、ユニット曲のPVや上映イベントの様子までつけてくれます。
しかしながらヲタクの欲望は尽きることがありません。「公演ごとの日替わりパートも入れてほしい」「バスツアーの様子が知りたい」「PVのメイキングも見たい」……アンケートやTwitter上では好き勝手な要望が飛び交います。「お金ならいくらでも出すから」と。
なんとるひまさん、全部叶えてくれちゃいました。特典映像だけで4時間越え。頭おかしいんじゃないかと思ってます。(褒め言葉)
しかも金額だって2.5次元舞台の物と比較するとそこまで高くありません。諭吉をちょっと超えるくらいです。良心的すぎます。この会社大丈夫なの?って心配になるレベルです。
痒い所に手の届きすぎる制作会社、それがる・ひまわり。一生ついていきたい。
ざっと思い付いただけでも推せるポイントがこれだけあります。
他にもフライヤーの写真が毎回本編と関係ないコスプレで意味がわからないとか、パンフの写真が綺麗すぎるとか、明治座とコラボした食事メニューが豊富だとか、いいところがいっぱいあります。
デメリットを上げるとするならば公演数が少なすぎてチケットが取れないことと(※訂正→カウントダウン含め割と取れるようになりました)、湯水のようにお金を使ってしまうことくらいでしょうか。
るひまの祭シリーズに推しが出ることになるかもしれない皆さん、チケ取りでは共に戦い、年末年始は全力で楽しみましょうね。
ここまで読んで下さりありがとうございました。少しでも「推しにもるひま出てほしい!」と思っていただけたら書いた甲斐があります。
るひまファンが増え、るひまが潤い、るひまがまた面白い作品を生み出してくれることを願っています。