人生栗色

観たり読んだり考えた記録

そろそろゲイをネタ扱いするのはやめないか

 

須賀健太、ゲイ疑惑否定

友人で、俳優の加藤諒は既に写真集をゲット。上半身あらわのショットに「これ、いいの?」と、からかわれたと言う。リポーターから「加藤に狙われているのでは?」との問いに「それはないです。一時期言われてましたが。女性が好き」と否定した。(記事より抜粋)

 

もう本当に。

日本のマスメディアはこんなしょうもない見出しの付け方をして恥ずかしくないのだろうか。

今2017年だよ?

ゲイやオネエを笑いのネタとして扱う前時代的なノリをいつまで続ける気なの?

 

記者や司会者が俳優やアイドルなどに「君はソッチの人なの?」と聞く。

聞かれた方は「違いますよ!」と否定する。

その様子を見て外野がケタケタと笑う。

 

もうこんな馬鹿げたテンプレはいい加減見飽きた。

飽きろよ。メディアも。いつまで昭和初期に取り残されてるんだよ。昭和初期のことは知らんけども。むしろ江戸時代に立ち返れよ愚か者ども。

 

同性愛者か異性愛者かはその人の持った個性の話にすぎない。

ちょっと置き換えて考えればわかることだ。

異性愛疑惑』などという見出しをわざわざつけるのか?

俳優と仲の良い女優さんの名前を出して「○○さんから狙われているのでは」なんて失礼な聞き方が出来るのか?

多数派と少数派で差があるから…と言うのなら、じゃあ『須賀健太AB型疑惑否定!』なんてわざわざ記事にするのか?と聞きたい。

そういう次元の話を“ネタ”として扱っている馬鹿らしさにそろそろ気付いてくれ。

 

日本のバラエティもマスメディアも圧倒的に遅れているのはもう仕方ない。

ただ、今後そういった場に出る機会が増えるかもしれない若い俳優やアイドルたちには「決して染まるなよ」と伝えたい。

 

かつて記者からゲイやバイではないかという噂について聞かれたキアヌリーブスの言葉はあまりにも有名だ。

 

“僕がその噂を否定するのは簡単だ。

けれどそんなことをすれば僕はゲイやバイであると思われたくないということになるだろう?

それはひとつの差別意識の表れだよね。

「ゲイだと思うなんて酷い、バイだと決めつけるなんて失礼だ」と考えること自体が、実はひどく差別的なんだから。

セクシャリティにかかわらず、僕は僕だよ。

僕の俳優としての評価は、セクシャリティとは無関係だ。

だからその質問に対する答えはたった一つ、『ノーコメント』だよ。”

 

ここまでスマートな返しをしろとは言わない。

何より“場の空気”を重んじる日本でこう返したらきっと「何マジレスしてんだよww」と更に馬鹿にされることが目に見えているし(それも頭の痛い話だが……)

ならばせめて「男性ファンもいるので」とか「老若男女関係なくモテたいです」とか否定も肯定もせず冗談っぽく流せる返しの一つや二つ覚えておいてもいいと思う。

 

Hey!Say!JUMPの伊野尾くんのエピソードで好感が持てたものがある。

コンサートのMCで「男が好き」という発言をし、後日ラジオでそのことに言及され、他のメンバーから「否定してほしい」と言われた伊野尾くん。

それに対して「好きだよ、男!みんな好きだから!だってアイドルなんだから、みんなに愛されたいじゃん!」と返したそうだ。

現代を生きるアイドルとして100点満点の答えだなと感心しきりだった。

 

世の中は異性愛者だけのものではない。

雑誌インタビューなどで散見される『好きな異性のタイプは?』という質問も、需要が限定的すぎるのではないかと違和感を覚える。

ファンの中にだって同性愛者やその他数多のセクシャリティの人間がいるはずで、その人たちにも異性愛者と同じだけ推しへの夢を見る機会が与えられてしかるべきだ。

 

頭の固いオジサンオバサンたちはもう放っておこう。

若い世代で少しずつ「それサムイっすよ」という空気を浸透させていこう。

若手俳優よ、アイドルよ、その他モデルでもミュージシャンでも、夢を与える職業の人たち全てへ。

色んな悩みを持った色んなセクシャリティの人間が、貴方たちを希望だと思って応援しています。

日本のメディアを少しずつ、良い方へ変えていってくれ。